ラスクよもやま話

ちょうどいい贈り物

「ちょうどいい贈り物」

最近プレゼントやお土産をもらう機会が多い。モテ期が来たか!?いやそうではなくたまたまだが、「旅行へ行ってきたので」「東京出張ついでに」など何かとその心遣いを受け取ることが多かった。

私事だが、先日誕生日を迎え、否応なしにレベルアップしてしまったのだが、なんとここ数年プレゼントの「プ」の字も出てこなかった主人から誕生日プレゼントを渡されたのだ。

あまりに不意打ちでまさかもらえると思っていなかったので、思わず「え?誰の?!」などというトンチンカンな質問をして、主人をあっけにとらせてしまった。これに関してはひとつ言い訳をさせてもらうが、ここ数年家族の行事と言えばクリスマスくらい。完全に子どもを通しての行事しか盛り上がらないクールファミリーに、夫が妻へプレゼントなど何か不吉な予感かいろいろ勘ぐってしまうのは結婚10年目の夫婦の自然の摂理だろう。

しかも私の誕生日より3ヶ月も早い主人の誕生日は子どもの誕生日と一緒にお祝い。もちろんプレゼントなしだったのだから。

あ、話はそれたが、まぁその本意をいろいろ想像してしまう誕生日プレゼント然り、贈り物やお土産といったギフトをもらうのは嬉しいものだ。

ものを頂戴するということもそうだが、どんな場所へ行って何を感じてきてどうしてこれをチョイスしたのか。

どんな思いで買ってきてくれたのか。いただいたものを手にしたとき、そんな送り手の感情や行き先の風景までも一緒に共有できたりする。

ところで金額はともかく相手が一番喜ぶプレゼントって何か?と言われたらなんと答えるだろう?

実は「相手が一番欲しがっているもの」ではないそうだ。こんな実験をした結果がある。

「どのプレゼントがもらえるかわからない」というのを前提で、第一希望のプレゼントをもらった人より第二希望のプレゼントをもらった人のほうが満足度が高いというのだ。

その理由はいくつか考えられるが、第一希望じゃなかった。というちょっとした失望感を、いやでもプレゼントもらえた!!という満足感がカバーして、結局希望通り一番欲しかったプレゼントをもらった人よりも満足度があがったという結果が出ているのだ。

そう考えると、そうか!だったらプレゼントなら何でもいいんだね。と考えがちだがそういうことでもない。

相手に喜んでもらってこそのプレゼントであることには変わりないのだ。昔から「プレゼントは気持ち」という言葉を聞く。

この「気持ち」って、自分が選んでやったんだよ。という自己満足の気持ちよさではない。

「相手にとっての『ちょうどいい』が思いやれるか」そういう心遣いが出来る気持ちで選んでいるか。ということのような気がする。

先日、東京へある研修に参加した。自宅からまっすぐ空港へ向かったのだが、朝一番の便だったため手土産を買う時間も店もなかった。

前日に買っておけばよかったのだが、そこはうっかりが得意な私。完全に失念していた。しかし空港にお土産屋さんがあるのよね。

空港には地元の特産品がギュッと凝縮されているので、お土産として何を買っていいのか悩んだときはうってつけだ。

お酒やお漬物など食の宝庫である山形には、ぜひ食べて欲しい、知ってほしいお土産がたくさんある。

でも先述した「相手にとって『ちょうどいい』」というのを最優先して考えたとき、全国から集まる研修という場。

年齢層も幅広く男女ともいるということ。選ぶ楽しさとワクワク感。そしてなんと言っても荷物の負担にならないということを考慮してラスクにした。

個包装で味のバリエーションも多いし、ちょっとした休憩に食べるお茶菓子として最適サイズと容量。

さらにこの個包装というのがミソで、箱を持って「おひとつ好きな味をどうぞ」と言って机を回る。

「わー!どれも美味しそう!」「山形のラスクですか?」「ラスク大好き」なんて会話しながら全国から集まった研修生とのコミュニケーションのきっかけになったりもするのだ。

贈り物はこれまでお世話になった方への感謝や敬意を表すものとして太古から親しまれた文化のひとつではあるが、「ちょうどいい」贈り物は、初めての相手との距離を縮めてくれる魔法のギフトにもなりうるのかもしれない。

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