ラスクよもやま話

愛しと麗しの焼き菓子・ラスクをもっと知りたいの

愛しと麗しの焼き菓子・ラスクをもっと知りたいの。

香ばしいバターの香りとこんがりといい色に焼けたお菓子。
手軽に食べられるおやつとしても人気で、パン屋さんなどで見かけることが多いですが、最近では専門店でも目にする機会が多くなってきました。
その味のバリエーションも増えてきた「ラスク」。

思えば一番最初に食べたのは何歳ごろで、どんなシチュエーションだっただろう。
ちょっと固めでサクッというよりはバリッって感じ。今までなない食感となじみのない名前に少し高貴なイメージもあったかもしれません。

そう、ドラえもんでいったらスネオの家で。ちびまる子ちゃんでいったら花輪くんの家で紅茶と一緒に出てくるオシャレなお菓子。
しかし、今となっては子どもの学童保育のおやつとしても提供されるほど、私たち日本人にも親しみのあるものになりました。
でもちょっと待って。そもそも私たちはこの「ラスク」についてどれくらい知っているでしょう。

以前は高嶺の花だったアイドルが突然会いにいけるアイドルになったところで、そのアイドルのことはそんなに深く知らないように、スネオの家でしか食べたことがなかったラスクが急にのび太の食卓におやつとして登場しても「ラスク」のことを知らないですよね。
知ろうとしないですよね。だってそれだけ一般的な食べ物になったんですもの。

でも不思議なことにこんな風にコラムを書いているうちにどんどん「ラスク」のことを知りたくなってきた。興味がわいてきた。
え?なんで・・・知らず知らずのうちに目で追っていた。。まるで恋に落ちた中二の秋の頃のように・・・。笑。

いやその美味しさにはとっくに恋に落ちていたけど、改めて「ラスク」について起源を知りたくなってきました。って話です。

そもそもこの「ラスク」は、焼き菓子の一種で、1センチほどの厚さに切ったパンの表面に、アイシングという卵白と粉砂糖を混ぜたものをコーティングして焼いたもの。意外に簡単に作れるんですよね。

というか簡単でなければならなかったようです。なぜなら「ラスク」は固くなったパンをもう一度美味しく食べるにはどうしたらいいか。という発想から生まれたから。

もう少し言うと二度焼きし、アイシングでコーティングすることによって、保存性も高まるという先人の知恵から誕生したお菓子だったのです。
つまり、固くなったパンを再利用するという元祖ワケありパン!

と、ここまで書いて思い出した!!私がラスクを初めて口にした日のこと。幼い頃、母がサンドウィッチを作ったときにどうしても残ってしまうパンの耳。
これを揚げてグラニュー糖をまぶしておやつとして出したことがあったのです。パンの耳そのものはあまり好んで食べなかったけど、このカリッとした甘いお菓子にお腹を満たしてもらった記憶が蘇ってきました。本来の作り方とは少し違うけど間違いなく私にとっての初めての「ラスク♪」
もちろんお供は温かい牛乳だったことも付け加えておきましょう。せっかくカリッと揚げたパンの耳をわざわざ牛乳にディップして食べるのも好きだったなぁ・・。

では「ラスク」という名前はどこからきたのでしょう。アルファベット表記にすると「rusk」。もともとはスペイン語かポルトガル語から英語へ移入された言葉とも言われています。
「ネジパン」を意味するroscaからきているというのも一説にあるようです。

そんな外国の食べ物が日本に伝わったのは、やはり日本にパンが普及し始めた明治時代になってからのようです。
カレーやラーメンと言った外国料理を日本風にアレンジすることに長けていた日本では、パンも同じように、当時一般的に親しまれつつあったあんぱんも、中身の詰め物を変えれば売れるんじゃね?的な発想で日本の食卓にパンを適応させてきました。

そんな日本人が食パンのの端切れである耳をまったく違った形で商品にするのはお安い御用で、本家であるラスクのように焼くのではなく揚げて砂糖をまぶしたパン耳スイーツを編み出したのでした。

いずれにしても、パンの残りものをとっても美味しいお菓子としてリサイクルさせたのが「ラスク」だったとは。
実はラスクって私たち日本人にとっても庶民の味だったんですね。

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